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일본 동화

일본동화 (かみなり)さまの病気(びょうき)

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Artist admin 댓글 0건 조회 477회 작성일 19-01-15 02:37

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 むかしむかし、下野(げや)(くに)(しもつけのくに→栃木(とちぎ)(けん))の(かす)()(かすお)と()(ところ)に、()()れた医者(いしゃ)としても有名(ゆうめい)和尚(おしょう)(おしょう)さんが()んでいました。

 (なつ)(ひる)さがりの(こと)和尚(おしょう)さんは弟子(でし)小坊主(こぼうず)()れて病人(びょうにん)(いえ)から(かえ)途中(とちゅう)でした。
和尚(おしょう)さま、今日(きょう)もお(あつ)(こと)で」
「まったくじゃ。しかも()(あつ)くて、(あせ)(かわ)かん」
 ()(にん)(あせ)をふきながら(ある)いていましたが、突然(とつぜん)、ポツリポツリと(あめ)()(はじ)めて、みるみるうちに(みず)おけをひっくり(かえ)した(よう)夕立(ゆうだち)になってしまいました。
(いそ)げ!」
「はい」
 大雨(おおあめ)一緒(いっしょ)に、いなびかりが(はし)りました。
 ゴロゴロゴロー!
「きゃー、かみなり! 和尚(おしょう)さま、(たす)けてー!」
「これっ、大事(だいじ)(くすり)(ばこ)(ほう)()(やつ)があるか!」
「すみません。でもわたくしは、かみなりが大嫌(だいきら)いなもので」
 ゴロゴロゴローッ!
 ドカーン!!
 すぐ(ちか)くの()に、かみなりが()ちたようです。
「わーっ! 和尚(おしょう)さま!」
「だから、(くすり)(ばこ)(ほう)()すな!」
 和尚(おしょう)さんは(こわ)がる小坊主(こぼうず)()きずって、やっとの(こと)(てら)(かえ)ってきました。

和尚(おしょう)さま。(はや)雨戸(あまど)()めてください」
 小坊主(こぼうず)()いますが、和尚(おしょう)さんはいなずまが(ひか)(そら)をじっと見上(みあ)げています。
「ほほう。このかみなりさんは、病気(びょうき)にかかっておるわい」
「へっ? 和尚(おしょう)さまは、かみなりの病気(びょうき)までわかるのですか?」
「うむ、ゴロゴロという(おと)でな」
 さすがは、天下(てんか)名医(めいい)です。

 その(よる)、ねむっている和尚(おしょう)さんの枕元(まくらもと)に、こっそりと(しの)()った(もの)がいます。
 それはモジャモジャ(あたま)から()(ほん)のツノを()やし、トラ(がわ)のパンツをはいたかみなりさまでした。
 でも、(なん)だか元気(げんき)がありません。
 和尚(おしょう)さんのそばに(すわ)って、
「・・・ふーっ」
と、ため(いき)をついているのです。
 それに()づいた和尚(おしょう)さんは薄目(うすめ)()けて様子(ようす)()ていましたが、やがて(さき)(こえ)をかけました。
「どうかしたのか? (なに)か、お(こま)りの(よう)じゃが」
 和尚(おしょう)さんが(こえ)をかけると、かみなりさまは和尚(おしょう)さんの(まえ)にガバッとひれふしました。
「わ、わしは、かみなりでござる」
()ればわかる。それで、(なに)(よう)か?」
 かみなりさまは、(なみだ)(なが)しながら()いました。
「この()(さん)(にち)具合(ぐあい)がおかしいのです。どうか、わしの(やまい)(なお)してくだされ。お(ねが)いします」
「やっぱりのう」
「それでその・・・、天下(てんか)名医(めいい)ともなれば、お(だい)はお(たか)いでしょうが。こんな(もの)で、いかがでしょうか?」
 かみなりさまはそう()って、小判(こばん)(さん)(まい)()()しました。
 しかし和尚(おしょう)さんは、()らん(かお)です。
「えっ! これでは、たりませぬか」
 かみなりさまは、小判(こばん)()(まい)()()しました。
 すると和尚(おしょう)さんはその小判(こばん)をちらりと()て、『ふん!』と(はな)(わら)いました。
「わしの治療(ちりょう)(だい)は、うーんと(たか)いのじゃ」
「そうでございましょう。(なに)しろ、天下(てんか)名医(めいい)でございますし。それではさらに、小判(こばん)追加(ついか)して」
「いやいや。(きん)(はなし)()にして、まずはそこへ(よこ)になりなさい」
「えっ、()てくださるんですか!」
 かみなりさまは、(だい)(よろこ)びです。
 和尚(おしょう)さんは(うで)まくりをすると、かみなりさまの(からだ)力一杯(ちからいっぱい)()したり、もんだりして調(しら)べます。
「ひゃー! ひぇー!うひょー! (いた)(いた)い! (たす)けてくれ~!」
 かみなりさまは、あまりの(いた)さに大声(おおごえ)をあげました。
 その大声(おおごえ)(おどろ)いて、小坊主(こぼうず)部屋(へや)のすみで(ふる)えています。
「これ、小坊主(こぼうず)
 そんなところで、(なに)をしておる。
 今度(こんど)はお(やいと)(きゅう)をするから、(はや)道具(どうぐ)()ってまいれ!」
 (きゅう)(こえ)をかけられて、小坊主(こぼうず)はビックリです。
和尚(おしょう)さま。
 (なん)で、かみなりなんぞの病気(びょうき)()るのですか!
 かみなりは(こわ)いから、(いや)です!」
(なに)()うとる!
 さあ、お(まえ)もお(やいと)手伝(てつだ)いをしろ!」
和尚(おしょう)さま。
 あんな(ひと)迷惑(めいわく)なかみなりなぞ、いっそ()んでいただいた(ほう)がよいのでは」
「ばっかも~ん!!
 どんな(もの)病気(びょうき)でも()るのが、医者(いしゃ)のつとめじゃ!」
「うぅー、わかりました」
 和尚(おしょう)さんは小坊主(こぼうず)からお(やいと)()()ると、かみなりさまにお(やいと)をすえました。
「うお~っ、あちちち、(たす)けて~!」
 あまりの(あつ)さに、かみなりさまは(だい)(あば)れです。
 ところがお(やいと)()わったとたん、かみなりさまはニッコリ(わら)いました。
「おおっ! (いた)みがなくなった。(からだ)(かる)くなった。お(やいと)をすえたら、もう(なお)ったぞ!」
 さすがは、天下(てんか)名医(めいい)
「ありがとうございました! ・・・で、お(だい)(ほう)は、さぞお(たか)いんでしょうなぁ」
治療(ちりょう)(だい)か? 治療(ちりょう)(だい)は、(たし)かに(たか)いぞ。・・・じゃが、(きん)はいらん」
「じゃあ、ただなんですか!?」
「いいや、(きん)()わりに、お(まえ)にはしてもらいたい(こと)(ふた)つある。
 (ひと)つは、この(かす)()(かすお)では、かみなりがよく()ちて、(ひと)()んだり(いえ)()けたりして(こま)っておる。
 これからは、(けっ)してかみなりを()とさない(こと)
「へい、へい、それは、おやすい(こと)で」
(ふた)()は、この(あた)りを(なが)れる(かす)尾川(おがわ)(こと)じゃ。
 (かす)尾川(おがわ)は、大雨(おおあめ)()るたびに(みず)があふれて(こま)っておる。
 (かわ)が、(むら)(なか)(なが)れておるためじゃ。
 この(かわ)(なが)れを、(むら)はずれに()えてほしい。
 これが、治療(ちりょう)(だい)()わりじゃ。
 どうだ? 出来(でき)るか?」
「へい。そんな(こと)でしたら、このかみなりにお(まか)せくだせえ」
 どんな無茶(むちゃ)()われるかと心配(しんぱい)していたかみなりさまは、ホッとして()いました。
「それではまず、(かす)()(ひと)たちに、お(さつ)(くば)ってください。
 お(さつ)(いえ)門口(かどぐち)に、はってもらうのです。
 それから(かす)尾川(おがわ)ですが、(なが)れを()えてほしい場所(ばしょ)に、さいかち(→マメ()落葉(らくよう)高木(たかぎ))の()()えてください。
 そうすれば、(なな)(にち)のうちにはきっと。
 ・・・では、ありがとうございます」
 かみなりさまはそう()うと、(てん)(のぼ)ってしまいました。

 和尚(おしょう)さんは、さっそく村人(むらびと)たちをお(てら)(あつ)めてお(さつ)(くば)りました。
 そして(やま)のふもとの目立(めだ)位置(いち)に、さいかちの()()えました。

 さて、その()はとても()天気(てんき)でしたが、にわかに黒雲(くろくも)がわき()こったかと(おも)うといなずまが(ひか)り、ザーザーと(はげ)しい(あめ)()()しました。
 まるで、(てん)井戸(いど)(いど)がひっくり(かえ)った(よう)(だい)夕立(ゆうだち)です。
 村人(むらびと)たちは和尚(おしょう)さんから(いただ)いたお(さつ)をはって雨戸(あまど)()めて、(あめ)()むのをジッと()っていました。
 こうしてちょうど(なな)(にち)()、あれほど(はげ)しかった大雨(おおあめ)がピタリと()んだのです。
 雨戸(あまど)()けると黒雲(くろくも)はなくなり、太陽(たいよう)(かお)()しています。
 不思議(ふしぎ)(こと)に、あれだけの大雨(おおあめ)にもかかわらず、かみなりは(ひと)つも()ちませんでした。
「あっ、あれを()ろ!」
 村人(むらびと)(ゆび)さすを(かた)()ると、昨日(きのう)まで(なが)れていた(かす)尾川(おがわ)がきれいに干上(ひあ)がり、(なが)れを()えて、さいかちの()のそばをゆうゆうと(なが)れているではありませんか。
 これでもう、(むら)洪水(こうずい)(こうずい)が()こる心配(しんぱい)はなくなりました。
 かみなりさまは、和尚(おしょう)さんとの約束(やくそく)()たしたのです。

 それからというもの、(かす)()(さと)では落雷(らくらい)被害(ひがい)(まった)くなくなったという(こと)です。

おしまい



원본:

 むかしむかし、下野の国(しもつけのくに→栃木県)の粕尾(かすお)と言う所に、名の知れた医者としても有名な和尚(おしょう)さんが住んでいました。  夏の昼さがりの事、和尚さんは弟子の小坊主を連れて病人の家から帰る途中でした。 「和尚さま、今日もお暑い事で」 「まったくじゃ。しかも蒸し暑くて、汗が乾かん」  二人は汗をふきながら歩いていましたが、突然、ポツリポツリと雨が降り始めて、みるみるうちに水おけをひっくり返した様な夕立になってしまいました。 「急げ!」 「はい」  大雨と一緒に、いなびかりが走りました。  ゴロゴロゴロー! 「きゃー、かみなり! 和尚さま、助けてー!」 「これっ、大事な薬箱を放り出す奴があるか!」 「すみません。でもわたくしは、かみなりが大嫌いなもので」  ゴロゴロゴローッ!  ドカーン!!  すぐ近くの木に、かみなりが落ちたようです。 「わーっ! 和尚さま!」 「だから、薬箱を放り出すな!」  和尚さんは怖がる小坊主を引きずって、やっとの事で寺へ帰ってきました。 「和尚さま。早く雨戸を閉めてください」  小坊主が言いますが、和尚さんはいなずまが光る空をじっと見上げています。 「ほほう。このかみなりさんは、病気にかかっておるわい」 「へっ? 和尚さまは、かみなりの病気までわかるのですか?」 「うむ、ゴロゴロという音でな」  さすがは、天下の名医です。  その夜、ねむっている和尚さんの枕元に、こっそりと忍び寄った者がいます。  それはモジャモジャ頭から二本のツノを生やし、トラ皮のパンツをはいたかみなりさまでした。  でも、何だか元気がありません。  和尚さんのそばに座って、 「・・・ふーっ」 と、ため息をついているのです。  それに気づいた和尚さんは薄目を開けて様子を見ていましたが、やがて先に声をかけました。 「どうかしたのか? 何か、お困りの様じゃが」  和尚さんが声をかけると、かみなりさまは和尚さんの前にガバッとひれふしました。 「わ、わしは、かみなりでござる」 「見ればわかる。それで、何か用か?」  かみなりさまは、涙を流しながら言いました。 「この二、三日、具合がおかしいのです。どうか、わしの病を治してくだされ。お願いします」 「やっぱりのう」 「それでその・・・、天下の名医ともなれば、お代はお高いでしょうが。こんな物で、いかがでしょうか?」  かみなりさまはそう言って、小判を三枚差し出しました。  しかし和尚さんは、知らん顔です。 「えっ! これでは、たりませぬか」  かみなりさまは、小判を五枚差し出しました。  すると和尚さんはその小判をちらりと見て、『ふん!』と鼻で笑いました。 「わしの治療代は、うーんと高いのじゃ」 「そうでございましょう。何しろ、天下の名医でございますし。それではさらに、小判を追加して」 「いやいや。金の話は後にして、まずはそこへ横になりなさい」 「えっ、診てくださるんですか!」  かみなりさまは、大喜びです。  和尚さんは腕まくりをすると、かみなりさまの体を力一杯押したり、もんだりして調べます。 「ひゃー! ひぇー!うひょー! 痛い痛い! 助けてくれ~!」  かみなりさまは、あまりの痛さに大声をあげました。  その大声に驚いて、小坊主は部屋のすみで震えています。 「これ、小坊主!  そんなところで、何をしておる。  今度はお灸(きゅう)をするから、早く道具を持ってまいれ!」  急に声をかけられて、小坊主はビックリです。 「和尚さま。  何で、かみなりなんぞの病気を診るのですか!  かみなりは怖いから、嫌です!」 「何を言うとる!  さあ、お前もお灸の手伝いをしろ!」 「和尚さま。  あんな人迷惑なかみなりなぞ、いっそ死んでいただいた方がよいのでは」 「ばっかも~ん!!  どんな者の病気でも診るのが、医者のつとめじゃ!」 「うぅー、わかりました」  和尚さんは小坊主からお灸を受け取ると、かみなりさまにお灸をすえました。 「うお~っ、あちちち、助けて~!」  あまりの熱さに、かみなりさまは大暴れです。  ところがお灸が終わったとたん、かみなりさまはニッコリ笑いました。 「おおっ! 痛みがなくなった。体が軽くなった。お灸をすえたら、もう治ったぞ!」  さすがは、天下の名医。 「ありがとうございました! ・・・で、お代の方は、さぞお高いんでしょうなぁ」 「治療代か? 治療代は、確かに高いぞ。・・・じゃが、金はいらん」 「じゃあ、ただなんですか!?」 「いいや、金の代わりに、お前にはしてもらいたい事が二つある。  一つは、この粕尾(かすお)では、かみなりがよく落ちて、人が死んだり家が焼けたりして困っておる。  これからは、決してかみなりを落とさない事」 「へい、へい、それは、おやすい事で」 「二つ目は、この辺りを流れる粕尾川の事じゃ。  粕尾川は、大雨が降るたびに水があふれて困っておる。  川が、村の中を流れておるためじゃ。  この川の流れを、村はずれに変えてほしい。  これが、治療代の代わりじゃ。  どうだ? 出来るか?」 「へい。そんな事でしたら、このかみなりにお任せくだせえ」  どんな無茶を言われるかと心配していたかみなりさまは、ホッとして言いました。 「それではまず、粕尾の人たちに、お札を配ってください。  お札を家の門口に、はってもらうのです。  それから粕尾川ですが、流れを変えてほしい場所に、さいかち(→マメ科の落葉高木)の木を植えてください。  そうすれば、七日のうちにはきっと。  ・・・では、ありがとうございます」  かみなりさまはそう言うと、天に登ってしまいました。  和尚さんは、さっそく村人たちをお寺に集めてお札を配りました。  そして山のふもとの目立つ位置に、さいかちの木を植えました。  さて、その日はとても良い天気でしたが、にわかに黒雲がわき起こったかと思うといなずまが光り、ザーザーと激しい雨が降り出しました。  まるで、天の井戸(いど)がひっくり返った様な大夕立です。  村人たちは和尚さんから頂いたお札をはって雨戸を閉めて、雨が止むのをジッと待っていました。  こうしてちょうど七日目、あれほど激しかった大雨がピタリと止んだのです。  雨戸を開けると黒雲はなくなり、太陽が顔を出しています。  不思議な事に、あれだけの大雨にもかかわらず、かみなりは一つも落ちませんでした。 「あっ、あれを見ろ!」  村人が指さすを方を見ると、昨日まで流れていた粕尾川がきれいに干上がり、流れを変えて、さいかちの木のそばをゆうゆうと流れているではありませんか。  これでもう、村に洪水(こうずい)が起こる心配はなくなりました。  かみなりさまは、和尚さんとの約束を果たしたのです。  それからというもの、粕尾の里では落雷の被害は全くなくなったという事です。おしまい
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